マンションでも使えるおすすめの静音トランポリンをレビュー【子ども、大人兼用】
子どもの運動能力向上と大人の運動不足解消のためにトランポリンを購入することにしました。
特に子どもはこれからプレ・ゴールデンエイジと呼ばれる運動能力の基礎を作る大事な時期になってきます。
購入するにあたって、3つのことを徹底的に調べました。
- トランポリンが子どもにあたえる運動効果
- どのトランポリンが子どもにとってベストか?
- トランポリンの静音性、騒音対策
我が家はマンションなので3つ目も重要なポイントになります。
8種類のトランポリンを比較し、結論としては「東急スポーツオアシス トランポリン Active」がベストだと判断しました。
実際に買ってしばらくたちましたが、使い心地もよく家族全員がほぼ毎日使っているので非常に満足しています。
この記事では検討する際に調べたことをまとめています。ぜひ参考にしてください。
トランポリンの運動効果とメリットは?
論文や専門メディアの記事を調べてトランポリンは優秀な運動器具だということがわかりました。特に成長期の子どもの運動能力、運動神経を鍛えるのに役立ちます。
以下の4つの運動効果と3つのメリットについて1つずつ説明していきます。
- 運動神経、基礎運動能力を開発する
- 体幹を鍛える
- バランス感覚を養う
- 運動不足解消
- 準備がいらない
- 家で運動できる
- 楽しい
先に製品の比較について読みたい方はトランポリン8種の比較レビューまでスキップしてください。
運動神経、基礎運動能力を開発する
子どもには運動神経が大きく発達するゴールデンエイジ、プレ・ゴールデンエイジという時期があります。
ゴールデンエイジが終わる頃までに運動に関係する神経系が完成してしまうため、その後に努力をしても運動神経を向上させることは難しいと言われています。
この時期の運動経験が大人になってからの運動能力を大きく左右するということです。
いろいろな種類の運動や体の動かし方を経験することが重要なのですが、トランポリン以外では経験するのが難しい運動があります。
空中での運動です。
空中で様々な動作を行うことで立体的な空間把握能力や空中バランス能力を鍛えることができます。
どちらの能力もサッカーでのヘディングや競り合い、バスケのリバウンドなど球技全般で必要とされるものです。
体幹が鍛えられる
体幹とは首から上と腕・足を除いた部分のこと。つまり胴体部分のことです。
ジャンプした際に空中で姿勢を保とうとして腹筋や背筋が使われるので体幹が鍛えられます。
トランポリンの体幹に対する運動効果はジョギングよりも68%高いとNASAが発表していますので、運動効率も非常にいいです。
体幹を鍛えることで姿勢が良くなるというメリットもあります。
バランス感覚を養う
トランポリンを使っているとジャンプするとき、浮いているとき、着地するときなど、状況によって体勢や重心が変わります。
色々な体勢で倒れたり、ふらついたりするのを脳が防ごうとすることでバランス感覚が養われます。
脳が体の動きを調整する能力が高まり、身体の動きと脳の働きの誤差が少なくなるという効果もあります。
運動不足解消
「5分間跳べば1km走ったのと同じくらいの運動量」という話をよく見かけますがそれについては根拠がないようなので要注意。
METS法という消費カロリー計算法を使うとトランポリンは3.5メッツ、ジョギングは7.0メッツです。(厚生労働省発表の「健康づくりのための運動指針2006」より)
ジョギングのちょうど半分の運動量ということになるので、5分跳べば2.5分ジョギングしたのと同じくらいということです。
ジョギングを時速8kmくらいとすると2.5分で走れる距離は約330mなので、トランポリン5分は330m走ったのと同じくらい、つまり15分跳べば約1km走ったのと同じことになります。
体重によって消費カロリーは変わるので雑な計算ですが、短時間で消費できるカロリーとしては十分だと思っています。
トランポリンで全ての運動をまかなおうと思っているわけではないので。
準備がいらない
ジョギングに比べて気軽にできるというのは大きなメリットです。
ジョギングは着替えて、靴を履いて、外に出てとスタートするまでの準備が大変ですが、トランポリンは家の中でやるので動きやすい服を着ていればそのまま跳ぶだけです。
家で運動できる
家の中なので天候が悪くても運動できます。テレビや映画を見ながら跳ぶのも簡単です。
楽しい
重要なポイントです。楽しくないと子どもはやりません。
跳ぶのは単純に楽しいですし、特に子どもはジャンプするのが好きです。ベッドやソファの上で飛び跳ねてること、多くないですか?
どうせ跳ぶならちゃんとトランポリンで飛んでもらいましょう。ベッドやソファも痛みません。
トランポリン8種の比較レビュー
候補を選ぶにあたって下記の基準をもうけています。
- メーカーもしくは販売元がはっきりしていて公式サイトが整備されている。
- ある程度の年月にわたって製造もしくは販売している実績がある。
この条件を満たすもので、色々な機能を持ったトランポリンを8種類ピックアップしました。
- 東急スポーツオアシス フィットネスクラブがつくったトランポリン Active
- MRG トランポリン
- 山善 トランポリン OTP-90
- DABADA(ダバダ) トランポリン
- DABADA(ダバダ) トランポリン
- RIORES(リオレス) おりたたみトランポリン
- RIORES(リオレス) 手すり付き おりたたみトランポリン
- MRG トランポリン セーフティネット付き
- Zupapa 54inch Indoor Small Trampoline for Kids
1つずつ紹介します。
最初の3つはスプリングがゴム製、次の3つは金属バネ製、最後の2つはネット付きのものです。
東急スポーツオアシス フィットネスクラブがつくったトランポリン Active
会員制フィットネスクラブの東急スポーツオアシスが開発したトランポリンです。実際に東急スポーツオアシスのトランポリンレッスンプログラムでも取り入れているものなので安心感があります。
この記事では円形のものを紹介していますがより大きくて手すりがついている六角形のもあります。
高さは25cmと他のよりもやや低め。
円周の部分の作りが他と違って足がひっかからない設計になっています。
スプリングがゴム製なのでジャンプ音は非常に静かです。
MRG トランポリン
MRGはトレーニングやフィットネス用のグッズを販売している会社です。トランポリン以外にも腹筋用のベンチ、ダンベル、鉄棒などを販売しています。
スプリングがゴム製なのでジャンプ音は静か。
トランポリンの周囲に取り外しできるカバーがついていますが破れやすいというレビューが多いです。
以前はジャンプする部分にMRGのロゴが入っていたのですが、使っているうちにロゴが削れてきて汚くなるというユーザーの声を反映して無地のものを販売するようになりました。
カラー展開が多く16色(模様も含む)あります。
折りたたみ式なので片付ける時はコンパクトになります。
山善 トランポリン OTP-90
今回紹介するトランポリンの中では最も価格が安いものです。直径92cmのほうを紹介していますが、よりコンパクトな102cmタイプもあります。
山善は産業用ロボットや工作機械、インテリア、レジャー商品などを製造、販売している老舗企業なので製品の信頼性は高いです。
家電量販店などでもYAMAZENのロゴを見かけたことがあるという人が多いと思います。
スプリングはゴム製なのでジャンプ音は静かで、MRGと同じく折りたたみ式になっています。
ジャンプ部分にはロゴが入っています。
DABADA(ダバダ) トランポリン
アウトドア用品、スポーツ用品、フィットネス用品などを幅広く販売している会社です。ここまで紹介した3つとは違い、スプリングが金属バネ製です。ゴム製に比べるとジャンプ音が大きくなります。
カラー展開が多いのが特徴で紹介する商品の中で最も多い21色(模様も含む)が用意されているので、色にこだわる人にはおすすめです。
ダバダにはジャンプ部分が無地のもの(ロゴが入っていないもの)がありません。必ずロゴが入ります。
手すりがないものを紹介していますが、手すり付きのものもありますし、別売りで手すりだけ購入することもできます。
RIORES(リオレス) おりたたみトランポリン
リオレスはヨガ、フィットネス、トレーニング用品を販売している会社です。DABADAと同じくスプリングは金属バネになっています。
ゴムに比べるとジャンプ時の音は大きいですが、ギシギシ音が出にくいバネを採用しているため多少音がおさえられています。
バネの数が36本と多く、劣化しにくい設計になっています。一部破損した場合でも取り替えられるように交換用バネも販売されています。
ロゴがジャンプ部分に入っていないものを紹介していますが、ロゴ有りのものもラインナップされています。
RIORES(リオレス) 手すり付き おりたたみトランポリン
上で紹介したリオレスのおりたたみトランポリンに手すりが付いただけのものです。他の部分の仕様はすべて同じです。
MRG トランポリン セーフティネット付き
先に紹介したMRGが販売している商品。トランポリンから飛び出して落ちないように周りにネットが取り付けられたタイプのものです。 安全性は高いですが組み立てが大変です。
また、対象体重が45kgとなっているので体重の重い大人は使えません。
ネットにはファスナーがついていて中と外、どちらからでも開け締めできるようになっています。
ジャンプ部分の幅が105cmと広く、ネットがあって落ちる心配もないので小さい子どもであれば2人同時にジャンプすることができます。
スプリングはゴム製なのでジャンプ音は静かです。
Zupapa 54inch Indoor Small Trampoline for Kids
こちらもトランポリンの周囲にネットが取り付けられたものです。Zupapaという子どものスポーツ用品を専門に扱っているアメリカの会社が販売しています。
バネはゴム製なので音は静かです。
トランポリンが倒れないように足の部分がアーチ上になっています。
また、ネットを支える柱は緩衝材で覆われているので子どもがぶつかっても怪我をしにくい構造になっています。
子どもが安全に使えるように色々と配慮された商品です。
トランポリンの比較表(MRG、ダバダ、リオレス、東急スポーツ、zupapa)
商品名 | フィットネスクラブがつくったトランポリンActive | トランポリン | トランポリン OTP-90 |
---|---|---|---|
メーカー/ブランド | 東急スポーツオアシス | MRG | 山善 |
写真 | |||
価格 | 9,350円 | 4,980円 | 4,072円 |
直径 | 92cm | 102cm | 92cm |
高さ | 21cm | 22.5cm | 26.5cm |
重量 | 約5kg | 8kg | 5kg |
耐荷重 | 約100kg | 100kg | - |
スプリング素材 | ゴム | ゴム | ゴム |
カラー展開 | 1色 | 12色 | 3色 |
静音性 | ○ | ○ | ○ |
折りたたみ | × | ○ | ○ |
手すり | × | × | × |
ネット | × | × | × |
商品名 | トランポリン | 折りたたみトランポリン | 手すり付き 折りたたみトランポリン |
---|---|---|---|
メーカー/ブランド | DABADA(ダバダ) | RIORES(リオレス) | RIORES(リオレス) |
写真 | |||
価格 | 5,498円 | 5,460円 | |
直径 | 102cm | 102cm | 102cm |
高さ | 22cm | 23cm | 23cm |
重量 | 約6.7kg | 7.4kg | 7.4kg(本体のみの重量) |
耐荷重 | 110kg | 110kg | 110kg |
スプリング素材 | 金属バネ | 金属バネ | 金属バネ |
カラー展開 21色 | 10色 | 10色 | |
静音性 | × | △ | △ |
折りたたみ | ○ | ○ | ○ |
手すり | × | × | ○ |
ネット | × | × | × |
商品名 | トランポリン セーフティネット付き | 54inch Indoor Small Trampoline for Kids |
---|---|---|
メーカー/ブランド | MRG | ZUPAPA |
写真 | ||
価格 | 14,800円 | 9,850円 |
直径 | 140cm | 137cm |
高さ | 36cm(ネット含むと161cm) | |
重量 | 約10kg | 約12.5kg |
耐荷重 | 45kg(対象体重) | 約54kg(対象体重) |
スプリング素材 | ゴム | ゴム |
カラー展開 | 1色 | |
静音性 | ○ | ○ |
折りたたみ | × | × |
手すり | × | × |
ネット | ○ | ○ |
トランポリンを検討するポイント
検討のポイントは8つ。
- スプリングの素材
- 収納、片付け
- 手すり有無
- ネット有無
- サイズ
- 重量
- 折りたたみ式
- 円周の仕様
1つずつ説明していきます。
スプリングの素材
最も重要なポイントです。金属バネ製かゴム製の選択になります。
静音性を重視するなら絶対にゴム製のほうがいいです。
ゴム製のものは膝への負担が少ないというメリットもあります。
ただ、金属バネのほうが高くジャンプできるのでジャンプ力を重視する場合は金属バネを選びましょう。
東急、MRG、山善、zupapaはゴム。リオレス、ダバダは金属バネです。
収納、片付け
コンパクトに片付けられるのは折りたたみ式のものです。
組み立てる時(広げる時)にかなり力が必要ですが、片付けも組み立てもそんなに手間のかかる作業ではありません。
東急のものはコンパクトにはなりませんが足をとり外せば厚みは5cmなので、家具の隙間などに立てて収納することができます。
足の付け外しは工具不要で、回すだけなので組み立ても片付けもとても簡単です。
片付けが一番大変なのはネットがついているもの。かなり手間がかかるので基本的に出しっぱなしで使うのが前提になると思います。
ただ、トランポリンは出しっぱなしで使うのがおすすめです。
なぜなら出しておかないとあまり使われないからです。
実際に買ってみてわかったのですが、子どもは短時間のジャンプを一日に何回もするという使い方になります。
トランポリンを出しておけば、気が向いた時にやってきて1分くらい跳んで、またどこかに行って別の遊びをはじめるという感じです。
今からトランポリンをやるぞ!という感じで頑張って組み立てても数分跳んで終わりになります。
手すり有無
ハンドルがあるほうが転んだり落ちたりしないなので安全性は高くなります。恐怖心も少なくなり、はじめてでも飛びやすいです。
ただ、自分の力で体勢を制御しないと、そもそもの目的である運動能力の向上が期待できなくなります。
そこが重要だったので我が家は手すり(ハンドル)がないものにしました。
その代わり、トランポリンに慣れるまではジャンプしている時は必ず近くで子どもを見ているようにしていました。
結局、一度も踏み外したり落ちたりすることはありませんでした。
我が家は4歳から導入しましたが、最も年齢が低い場合や体を動かすことがあまり得意ではないという場合は最初は手すりをつけていて、なれたら外すというやり方でもいいと思います。
基本的に手すりがついているものは取り外しもできるようになっています。
手すりについては、飛んでいるとき(足がトランポリンから離れているとき)に手すりに体重をかけるとトランポリンが傾くことがあるという口コミがいくつか見ました。
そういうリスクもあるということは頭に入れておいたほうがよさそうです。
ネット有無
手すりよりもさらに安全性を高められるのがネットです。
これがあればトランポリンから落ちることはまずありません。
とにかく安全性が高いものにしたいということであればネットで囲われているものがいいでしょう。
ただ、ネットがあるぶん面積も高さも大きくなるのである程度の広さを確保できる場所にしか置けないというデメリットがあります。
また、組み立ても大変です。使う時だけ出して、また片付けるという使い方は難しいので、基本置きっぱなしにしておくことを想定しておきましょう。
サイズ
ネット付きのもの以外はサイズに大きな差はありません。
ジャンプ面の面積が大きいと広く使えて落ちづらいというメリットがある反面、場所をとるというデメリットがあります。
重量
使うときだけ出して、使わない時は片付けておくという使い方をしたい場合は軽いものを選ぶのがおすすめです。
トランポリンは使わないと意味がありませんが、重いと出し入れするのが面倒になりあまり使わなくなってしまう可能性があるからです。
重いもののほうが跳んでいる最中にトランポリンが動きにくく、安定感はありますが、実績のある商品であれば安全に使用するのに必要な重量は確保されているので、出し入れをしない場合は重さは気にしなくてもいいと思います。
円周の仕様
スプリングとスプリングの間には隙間があるのですが、どのトランポリンもそこに足が落ちないように対策がとられています。
一番多いのはスプリングの部分にカバーをかけるタイプ。カバーによって色を買えたり、汚れたらつけかえられるというのがメリットですが、カバーとジャンプ面のすき間に足がひっかかる場合があります。また、カバーが破れやすいというレビューも多いです。
東急とzupapaの2商品は少し仕様が違います。
東急はスプリング部分にカバーをかけるのではなくジャンプ面を延長するような形でカバーが縫いつけられています。
zupapaのほうはスプリング部分より内側にネットがあるのでそもそもスプリング部分には行けないようになっています。
結論
個人的に最も重要なのは安全性と静音性です。
ケガは絶対に避けないといけないし、周囲の部屋に迷惑がかかるようなものはそもそも使えないからです。
安全性を重視するとなるとベストな選択肢はネット付きのものということになりますが、さすがに大きすぎます。
我が家はそんなに広くないのでその大きさのものをずっと設置しておくのは現実的ではありません。組み立ても大変なので使う時だけ出すというのも難しそうです。
ネット付きほどの安全性はありませんが、せめてカバー部分(円周部分)のひっかかりがないものをということで「東急スポーツオアシス トランポリン Active」を購入しました。
大手のジムで実際に使われているものという安心感もありますし、ゴム製のスプリングなので静音性も抜群です。
折りたたみ式ではありませんが足を外せば収納も問題ありません。足の取り付け、取り外し作業も非常に簡単です。
静音対策
マンションということもあり、騒音・振動対策はできるだけ完璧にしておきたいです。
東急スポーツオアシスのものはそのままでも非常に静かですが、床に伝わる音や振動をおさえるためにマットなどを買い足しました。
そちらも複数の製品を比較検討したので別記事にまとめます。
まとめ
トランポリンの効果は4つ
- 子どもの運動神経、基礎運動能力を開発する
- 体幹を鍛えられる
- バランス感覚を養う
- 運動不足解消
トランポリンのメリットは3つ
- 準備がいらない
- 家で運動できる
- 楽しい
マンションで子どもと大人一緒に使うのであればベストなトランポリンは「東急スポーツオアシス トランポリン Active」
理由は…
- スプリングがゴム製なので超静音
- 大手ジムで採用されている信頼性
- 円周部分に足が挟まらないように配慮されている
- 組み立て、収納が簡単