Googleスライドで使えるシンプルできれいなテンプレートを厳選した
Googleスライドで使えるシンプルで実用的なテンプレートを紹介します。余計な装飾がなく普通のビジネスシーンで使いやすいものを厳選しています。
テンプレートの重要性
そもそもなぜテンプレートが必要なのかというと、プレゼンテーションの内容にできる限り時間を使うためです。
ビジネスパーソンであれば仕事の中でプレゼンテーションや発表のための資料を作ることがよくあると思いますが、内容ではなくスライドの見た目を整えるために時間を使ってしまっていないでしょうか?
本当に力を入れるべきなのは内容やストーリーであってデザインではありません。
汎用的なテンプレートがあればデザインに時間をかけなくても、見た目が整ったものを作ることができるので、内容にこだわることができる上に、作業時間も短くすることができます。
自分のお気に入りのテンプレートを1つ確保しておいて損はありません。
シンプルで実用的なテンプレートは希少
今回取り上げるのはGoogleスライドというPowerPointと同様の機能を持ったスライド作成アプリのテンプレートです。
共有機能などが便利なのでGoogleスライドを使う機会が増えてきたという方も多いと思いますが、PowerPointに比べるとまだまだユーザーの数が少ないため、Googleスライドのテンプレートはまだあまり出回っていません。
ちょっと検索すればテンプレートの配布サイトや紹介ブログはすぐに見つかりますが、紹介されているものを見てみると日常的に使えそうなものがなかなかありません。
シンプルだけどデザイン性が高く、おしゃれ過ぎるものや、起業する人が事業計画のプレゼンに使うようなテンプレートが多く、普通のビジネスマンが通常の業務の中で現実的に使えるものが少ないという感じです。
20以上のサイトのテンプレートを1つずつ確認しましたが、おすすめできるものは数えるほどしかありませんでした。
選定の基準
実用的なテンプレートを選ぶにあたり、選定の基準を下記の3つに決めました。
- 余計な装飾がない
- 内容を配置するスペースが十分に確保されている
- 印刷のことを考えて背景は無地&白
かなりの数のサイトを探しましたが、たったこれだけの条件でも該当するものはほとんどありませんでした。
該当したテンプレートには有料と無料のもの両方ありましたが、どちらも紹介します。無料テンプレートでも十分なのですが、やはり有料版のほうが優秀で使いやすいものが多いからです。
有料といっても飲み会1回よりも安いものがほとんどですし、一度買えば何度も使い回せるものなので、プレゼン資料をよく作るビジネスマンであればそれくらいの投資はすぐに回収できると思います。
おすすめのサイトとテンプレート
各配布サイトの特徴を解説しつつ、ピンポイントで選んだテンプレートも紹介します。
ダウンロードボタンがわかりにくく謎のリンクを何度もクリックさせられるようなサイトもあるのでそういったものは除いています。
HiSlide
https://hislide.io/今回設定した基準に近いものが多く紹介されているサイトです。テンプレートも探しやすく、最もおすすめできます。
有料と無料があるがはっきり区別がつくように表示されており、外部サイトに飛ばされるリンクや分かりにくい広告などもほとんとありません。
無料のものでもダウンロードするには登録が必要です。
医療系に特化したものや教育用に特化したもの、Webセミナーに最適化したレイアウトなど様々な用途のものを扱っていますが、いずれもデザインはシンプルでスタイリッシュなので使いやすいものばかりです。
特におすすめのテンプレートは下記の2つです。
無料にも関わらず選定基準をしっかり満たしています。タイトル位置がばらけているのがマイナスポイントですが、無料でこのクオリティであれば十分かと思います。
こちらは有料で15ドルとやや高いですが、汎用性はトップクラスです。
写真以外は基本モノクロで構成されており、シンプルの極み。モノクロでもきれいに見えるようにデザインが配慮されているので、モノクロ印刷でもデザインがそこなわれません。
スライドのレイアウトもテキストだけのシンプルなもの、箇条書きだけのスライドなど、よく使うものが網羅されています。
過剰にデザインされていない落ち着いたインフォグラフィックもセットになっており、文句なしの内容です。
カフェのコーヒー4杯分くらい我慢すれば、今後のプレゼン資料作りが圧倒的に楽になるので投資する価値は十分にあります。
上の「Minimal」だと白黒過ぎて寂しいので少し色が欲しいという人におすすめのテンプレート。有料で10ドル。
使いやすそうなインフォグラフィックが多数収録されているのも特徴。スライドタイトルの位置がちらばっているのがやや残念なところ。
サイトマップやサイトデザインのサンプルをスライド上で作成するための部品イラストを集めたテンプレート。有料で7ドルします。
テンプレートというよりは素材集というイメージ。昨今のビジネスではほとんどWebやアプリが関わってくるので意外と使える機会が多いです。
とりあえずもっておくと役に立ちます。
envatomarket
https://graphicriver.net/presentation-templates/google-slides有料のテンプレートを紹介しているサイトです。有料ということもあり、デザイン性が美しいものばかりで、テンプレートに含まれているスライド数も多めです。
おすすめのテンプレートは下記の3つ。
使いやすい配色にシンプルなデザイン。コンテンツのためのスペースも十分に確保されています。
一般的なレイアウトに加えて、インフォグラフィックも多数収録されています。有料で10ドルですが内容を考えると決して高くはありません。
価格は12ドル。スライドタイトルの位置が一般的なプレゼン資料と同じ左上というのが地味に使いやすく、高評価ポイントです。
デザインも最小限におさえられていて、要所にだけグラフィックが配置されています。サンプルだとアクセントカラーが黄色になっていますが、これは変更可能です。
タイトルが左上にあって使いやすい構成になっているのは「GRANADA」と同じですが、こちらはよりカラフルな配色になっています。
CreativeMARKET
https://creativemarket.com/templates/presentations/google-slidesデザインは堅めですが、その分実用性は高いです。おしゃれ過ぎるスライドではなく、セミナーなどでよく見かけるレイアウトのプレゼン資料を作ることができます。
大量のインフォグラフィックもセットになっています。
ネックなのは価格。49ドルもします。ただ、90パターンのカラーテーマと6,500以上のアイコンがセットになっているので高すぎるというわけでもないと思います。
こちらは18ドルと比較的買いやすい価格のテンプレート。スライドの下図は少なめですが、基本的なものは揃っているので特殊な用途でなければ必要十分です。
SlidesCarnival
https://www.slidescarnival.com/jaデザイン性の高いものからシンプルなものまで幅広いテンプレートが紹介されているサイト。ほとんどのテンプレートがPowerPointとGoogleスライド両方に対応しています。
各テンプレートのページの下部にある「GOOGLEスライドテーマとして使用」というボタンをクリックするとテンプレートがコピーできます。
おすすめのテンプレートは下記の4つ。
タイトルが小さめなのでコンテンツのためのスペースが十分に確保されている。背景に薄い色がついているが、スライドマスタを編集して白に変えることも可能。
タイトル位置が低めなので、コンテンツのためのスペースが若干狭くなっているが、全体的にシンプルにまとまっていて使いやすいテンプレート。
黄色のアクセントカラーは変更可能なので、プレゼンのテーマに合わせて変えればOK。
赤、黄色、青の配色のバランスがとれているので、マスタをいじらなくてもそのまま使えるテンプレート。
背景が濃いグレーになっているがこれを白に変えて、フォントを黒もしくはグレーにすれば使い勝手のよいテンプレートになる。
タイトルまわりのデザインが最小限になっているので、内容を書くスペースが広い。
slidesmash
https://slidesmash.com/free-google-slides-templates/テーマ性の強いものやオシャレなものが多く紹介されているサイト。
サイトがブログのような形式になっており、記事単位でテンプレートを見ていく必要があるので一覧性が低く、お目当てのものを探すのがやや大変。
おすすめのテンプレートは下記の2つ
ところどころ余分な装飾が入っていますが、それを除けばシンプルで使いやすいテンプレートです。配色も落ち着いています。
使い勝手のよさそうなVectorアイコンもセットになっているのもうれしいポイントです。
タイトル部分とコンテンツの部分の大きさのバランスが良く無地なので使いやすいのですが、タイトル位置がスライドによって変わったり、なくなったりするのが難点。
下部の装飾は余分なのでスライドマスタを編集して消してもいいと思います。
SlideModel
https://slidemodel.com/google-slides/スライドデザインのテンプレートというよりはインフォグラフィックのサンプル集といった感じです。下記のようなビジネスで使えるものが多数提供されています。
- タイムライン
- ファネル
- ロードマップ
- カレンダー
- スケジュール
- ダッシュボード
- 組織図
- カスタマージャーニーマップ
- ビジネスプロセス
- 各種アイコン
かなりの数のサンプルが提供されていますので、必要なところだけダウンロードして部品として使うのがおすすめです。
SketchBubble
こちらもインフォグラフィックのサンプルが集められたサイトです。
上で紹介したslidemodelと似ていますが、インフォグラフィックだけでなくイラストなども扱っているのが特徴です。
その他のサイト
今回設定した基準には合わなかったが用途が違えば使えるというサイトも紹介しておきます。
美しいスライドが多いがサブスクリプションに登録しないとほとんどのテンプレートはダウンロードができません。料金は月額16.5ドル。
デザインが良く実用的なものが多いのですが、なぜかほとんどのテンプレートがダウンロードできない状態になっています。
一応日本語のサイトですが英語のサイトを直訳しているような感じで、翻訳があやしい部分や英語がそのまま残っている部分があります。
シンプルな数枚のスライドを無料で提供して、デザインの良いものは有料で販売するというビジネスモデルになっているようで、使えそうなものはほとんど有料です。
節分やひな祭り、紅葉といった和のモチーフを使ったテンプレートを公開されています。 プライベートのお祝い事や子ども関連で資料を作る時に使えそうです。
デザイン性の強いテンプレートが公開されています。遊びごころのある、オシャレなイメージのものが多いです。
まとめ
テンプレートをうまく使うことで仕事のスピードが上がり、アウトプットの質も上がります。
仕事のスタイルや好みに合うものを見つけてストックしておくのをおすすめします。