3,4歳から使える!おすすめの幼児用スイミングゴーグル6種を比較レビュー
3歳~8歳(幼稚園、保育園~小学校低学年)向けのスイミングゴーグルの紹介記事です。
人気の製品6種類を比較してレビューしています。
- ゴーグルを使いはじめるベストなタイミング
- ゴーグルのメリット・デメリット
- 子ども用ゴーグルの選び方
- おすすめのゴーグル
結論
結論を先に言うと、頭の大きさが普通くらいであれば「VIEW(ビュー)V780JSA」がベストなゴーグルです。
以下のポイントをすべてクリアしているからです。
- 幼児でもつけられるサイズ
- 安全な素材が使われている
- 作りがしっかりしていて壊れにくい
- くもり止めが高機能
- UVカット機能がある
- バンドのサイズ調整が簡単
- 使っている時にバンドがゆるまない
4歳以下で頭が小さめな子はV780JSAだとサイズが合わない可能性があるので「ビュー(VIEW)Enzy V422J」にしましょう。
頭の大きさがわからないという場合は販売店で試してみるのがいいですが、近くにお店がなくてネットで購入するのであればまずV780JSAのほうを買いましょう。
V780JSAが大き過ぎて合わなかったら追加でEnzy V422Jを買います。
2つ買うのはもったいないと思うかもしれませんが購入したV780JSAは無駄にはなりません。
子どもの成長は早いのですぐに大きくなってEnvyはサイズが合わなくなります。その時にV780JSAが使えます。
幼児はゴーグルを使い始めるタイミングに注意
水泳をはじめたばかりの保育園児や幼稚園児はゴーグルをつけないほうが良いとされています。
はじめからゴーグルをつけていると「水に入っても目を開けていられる力」が身につかないからです。
水の事故からこどもを守るために水泳をならわせるという方は多いと思います。
水の事故は水に対するパニックが原因となって発生することが多いと言われています。
そのパニックを防ぐために最低限必要な力が水に入っても目を開けていられる力です。
スイミングスクールでもはじめはゴーグルをつけずにレッスンを進めるところがほとんどです。私の子どもが通っているスクールもそうしています。
水の中で目を開けられれば絶対に溺れないということではありませんが、可能性を少しでも下げるために最初はゴーグルなしで水に慣れることをおすすめします。
ゴーグルのメリット・デメリット
ゴーグルを使用するメリット、デメリットもまとめておきます。
- 眼病予防
- 塩素から目を保護する
- 水の中に潜る、顔をつけるのが楽になる
- 水の中でも周りが見える(視界が確保できる)
- 最初から使用すると「水に入っても目を開けていられる力」がつかない
デメリットは先ほど説明した水中で目を開けられる力が身につかないということだけです。
メリットのほうが多いので水に慣れた後はゴーグルをつけて泳いだほうがいいです。
子ども(保育園児、幼稚園児)のゴーグルの選び方
ゴーグルの選び方をパーツごとにまとめました。
クッションについて
目にあたる部分にクッションが有るものと無いものがあります。
違いは以下のとおり。
クッションタイプ
- つけ心地が優しいので長時間使用しても目の周りが痛くなりにくい
- 水の抵抗が増えるのでクッション無しのものと比べるとタイムが遅くなる
- クッション部分が劣化しやすいので買い替えのタイミングが早くなる
ノンクッションタイプ
- 水の抵抗が少なくスピードが出やすい
- 劣化しにくい(長く使える)
- クッションタイプに比べてつけ心地が悪い。目の周りが痛くなる
タイムを縮めることが目的ではない初心者が使うのであれば「クッション有り」のほうがいいです。
特に水泳をはじめたばかりの子どもはできるだけストレスなく泳げるように長時間ラクにつけていられることが重要です。
タイムを追求したい場合にはクッションなしのほうがいいですが幼児でそこまですることはほとんどないと思います。
競泳向きなので小学校になって泳ぎが上達し、大会などに出るようになった時にクッション無しのものを検討するのがいいでしょう。
レンズの種類
大きく分けると「ミラータイプ」と「クリアタイプ」の2種類になります。
クリアタイプは標準的な透明色のもの。ミラータイプはゴーグルにサングラス機能がプラスされたようなイメージです。
それぞれのメリット・デメリットは以下のとおり。
ミラータイプ
- 光を遮る効果があるので眩しさを低減する。サングラスと同じような効果
- 外側から目の動きが見えづらい。表情が分かりづらい
- クリアタイプより若干視界が悪い
- ケースに入れて持ち歩かないと傷がついてミラーの部分が剥がれてきてしまう
クリアタイプ
- 視界がいい。(特に屋内では)裸眼と同じように見える
- 外側から目の動きが見えやすい。子どもの顔の表情がよくわかる
- 日差しの強い屋外で使用する場合に眩しさを防ぐことができない
屋外で使用する場合はミラータイプのほうが便利ですが、泳ぎに限らずもともと子どもはサングラスをかけずに外で遊んでいます。
スイミングゴーグルだけサングラス仕様である必要はあまり感じません。
ミラータイプは若干視界が悪くなるというデメリットもあるので幼児、園児にはクリアタイプのほうがおすすめです。
レンズカラー
クリアタイプのレンズは色や透過率によって見え方が違います。
見えやすいものが良いなら透過率が高いものを選びましょう。透過率が高いと子どもの目の表情が見えやすいというメリットもあります。
また、色によって見え方も違ってきます。
眩しく感じる黄色を吸収してくれるのはブルー系、屋内などのやや暗い場所でも見えやすいのはオレンジ・イエロー系などの特徴はありますが見えやすさに大きな差はありません。
子どもの気に入った色を買ったほうが泳ぎに対するモチベーションが上がっていいと思います。
レンズの機能
よくあるのは以下の2つの機能です。
- UVカット
- くもり止め
UVカットは屋外で使用する場合に紫外線を防いでくれる機能、曇り止めはレンズが曇るのを防いでくれる機能です。
UVカットはあまり重要ではありませんがくもり止めはあったほうがいいです。
泳いでいるとゴーグルの中と外の温度差でレンズがくもってしまい、視界が悪くなってしまうからです。
くもると泳ぎに集中できなくなりますし、一旦ゴーグルを外してくもりをとるという面倒な作業をしないといけなくなります。
くもり止めは使っているうちに徐々に効かなくなってきますが、くもり止め液を使えば効果を復活させられます。
ベルトの形状
後ろのゴムの部分(ベルト)の形が「細い2本のひも」か「太めの1本」かでつけやすさが変わります。
2本に分かれているものはそれぞれのベルトを頭の適切な位置につける必要があるので小さい子にはやや難しいです。
今回おすすめとして選んだ6種類のものについてはすべて太いベルトになっているので幼児でも自分で簡単につけたりはずしたりできるようになっています。
ベルト調整機能
簡単にベルトの長さを調整できるようになっているものとそうでないものがあります。
保育園~小学校低学年だと自分でサイズ調整をする必要性はあまりありませんが、親が調整するとしても調整機能があるもののほうがおすすめです。
スイミングゴーグルのバンドは動かしづらい素材でできていて、調整機能がないものだと意外と面倒なので…。
あと、大事に使えばゴーグルは8歳~9歳くらいまで使えます。その頃になると自分でサイズ調整したい場面が出てくるので低学年の時に買うとしても調整機能はあったほうがいいです。
ただ、サイズ調整が簡単な製品の中には使っている途中で緩むという口コミが上がっているものもあります。
そういう製品を避けて選びましょう。
FINA承認
FINA(国際水泳連盟)が承認しているものとそうでないものがあります。
FINAが主催する水泳の大会などでFINA承認モデルをつけることがもとめられることがありますが、そういった大会に出場する予定がなければ特に気にする必要はありません。
「FINA承認されている = いい製品」というわけではありません。
おすすめの幼児向けゴーグル6選
ここまでに説明したポイントをふまえた上でおすすめのゴーグルを6種類ピックアップしました。
- VIEW(ビュー) Enzy V422J
- VIEW(ビュー)V710J
- VIEW(ビュー) V780JSA
- SWANS(スワンズ) SJ-9
- arena(アリーナ) アイポン AGL-5100J
- MIZUNO(ミズノ)スイムゴーグル N3JF6000
大人用ゴーグルだとSpeedoなどのブランドも定番ですが幼児から使えるものを作っていないため今回は対象外となっています。
この6製品は以下の基準で選んでいます。
- 信頼できるスポーツブランドの製品
- スイミング用品を力を入れているメーカが作っている
- 曇り止め、UVカットなど基本的な機能がおさえられている
- 幼稚園・保育園~小学校低学年を対象として作られたものである
- Amazon、価格.comなどのECサイトで売上げランキングの上位に入っている
最終的にはベストな1製品に絞り込みましたが、どれを選んでも十分な機能を持っており、問題なく使えます。
各ゴーグルブランドの特徴
大人用の製品しか使ったことのない方には聞き慣れないメーカーも混ざっているかと思うので、個別製品の紹介に入るまえにそれぞれのメーカーの特徴もまとめておきます。
個別製品のレビューをすぐに見たいという方は「おすすめのゴーグル6種のレビュー」まで飛ばしてください。
arena
ドイツの企業が展開している世界的な水泳用品のブランドです。日本ではデサントが代理で販売しています。
日本でもメジャーになっているのでブランド名やロゴマークに見覚えがある方は多いのではないでしょうか。
世界選手権やオリンピックに出場するようなトップスイマーにもよく使われていて、入江陵介選手や北島康介選手とはパートナー契約を結んでいます。
スワンズ
創業105年を超える日本のレンズメーカー、山本光学株式会社が展開しているブランドです。
レンズの設計力や加工技術をいかして様々なスポーツのアイウェア(ゴーグル)を製造しています。
日本のメーカーとして長年研究を続けているので日本人の頭部に関するデータも蓄積しており、レンズの性能だけではなく頭や顔にジャストフィットする製品を生み出すのを得意としています。
また、「装着者もまわりの人も安全なデザイン」というのをポリシーとして掲げています。
arenaと同じように各スポーツ界のトッププロから評価されていて、中尾駿一選手や石川遼選手(ゴルフ)とはパートナー契約を結んでいます。
VIEW
株式会社タバタという日本企業が展開しているスイミング用品のブランドです。
上で紹介した他のスポーツブランドと違い、水泳に関連するものだけを専門に作っています。
特にゴーグルには力を入れていて、トップ選手が使うレース用のものから子ども用まで幅広いラインナップがあります。
企画・開発から製造、アフターサービスまで全て日本国内の自社施設で行っているというのも特徴です。
ミズノ
美津濃株式会社が展開している日本の総合スポーツブランドです。説明不要なくらい有名ですね。
幅広いスポーツ用品を扱っていますがスイミング用品にも力を入れていて、トップ選手である池江璃花子選手や大橋悠依選手がミズノのスイムウェアを使用しています。
おすすめのゴーグル6種のレビュー
view enzy V422J
3-5歳用に特に小さく作られたモデルです。頭の小さい子にはこれがおすすめです。
開発者が幼稚園の子どもをもつお父さんということもあり、小さい子どもでも使いやすように色々な部分が工夫されています。
特にベルトの部分のやわらかさは他の製品と比べてもダントツで、子どもでも簡単にのばせるようになっています。
また、ベルトの後ろ側に名前を書く場所があるので、ネームプレートなどを別途購入する必要がありません。
view V710J
ビューのゴーグルの中では最もベーシックなタイプです。
その他の製品と同様にUVカット、くもり止めなどの基本的な機能はおさえているが特別な機能は特にありません。
そのぶん価格が安くなっています。
ストラップの裏側にネーム記入欄があるので、そこに名前を書くことができます。
ベルトの長さの簡単調整機能がないので子どもが自分で調整するのはやや難しく、大人でも少し時間がかかります。そこがこの製品の欠点です。
逆に一度サイズを調整してしまえばベルトがゆるむということがほぼないので大人が事前にしっかりサイズ調整すればそれでOKという方はこの製品で十分です。
レンズやバンドなどの部分の品質は他の製品と比べても全く見劣りしません。
view V780JSA
上で紹介したV710Jの上位モデルです。人気商品だった「オートマッチ V730J」の後継品になります。
ストラップの長さが簡単に調整できるように「ラチェット式バックル」が採用されています。
バックルの部分を押しながら軽く引っ張るだけなので子どもが自分で調整することもできます。
本当に簡単にサイズを変えられますし、バックルをもとに戻せばしっかり固定されるので泳いでいる時にゆるみやすいということもありません。
また、鼻ベルトも取替式ではなく調整式になっており、長さを3段階変えられます。
くもり止め、UVカットなど他の機能はV710Jと同じです。
スワンズ SJ9 キッズ・ジュニア用
対象年齢は3-8歳。
「E-conベルト」というベルトをスライドするだけで長さを簡単に調整できる機能がついています。
ベルトの調整がしやすいぶん、ベルトがゆるむことが多いという評価や口コミが多いのが気になるところ。
ゴーグルは名前を書く場所がないという悩みがあるのですが、こちらの製品は専用のネームプレートがあり、ベルトに貼り付けて使用することができます。
肌にふれるクッション部分(目の周りに当たる部分)には防臭、防カビ効果のある抗菌素材が使われています。
鼻ベルトの長さはパーツの付け替えによって調整します。4つの大きさのパーツが付属しています。
色は6色展開。どれもカラフルでかわいい色使いです。
商品名についている色の名前はレンズの色を指していてベルト部分は色が違うので選ぶ際には注意しましょう。
arena アイポン AGL-5100J
3~8歳用に小さく作られているので幼児にもフィットします
ひっぱるだけでベルトの長さが簡単に調整できる機能がついています。4、5歳でも自分で調整できるくらい簡単です。
派手で目立つカラーリングも特徴。カラー展開も6種類と豊富です。
レンズカラーもそれぞれ異なります。大きな差はありませんが明るい色のほうが見やすいので色を選ぶ際にはその点も考慮しましょう。
鼻ベルトの長さはひっかける部分が2段階あるので、そこで調整が可能です。
MIZUNO(ミズノ)スイムゴーグル N3JF6000
こちらの製品は公式な対象年齢は設定されていません。
この記事で紹介している他の製品よりもやや大きめなので頭のサイズが小さい子だと使っている最中に外れてしまう可能性もあります。
ミズノの製品ということもありしっかり作られているので頭のサイズさえ合えばおすすめです。
くもり止め、UVカットなどの基本的な機能もしっかりおさえられています。
また、今回紹介する製品の中で唯一、FINA承認を受けています。
FINA主催の大会や大きな大会への出場予定がある場合には使用するゴーグルにFINA承認が必要になることがあるので確認しておきましょう。
ほぼ同じ仕様で85YJ751という型番のものがありますが、そちらはストラップが2本に分かれた紐状になっていて小さい子が自分で着けるのがやや難しいので、こちらの製品のほうがおすすめです。間違えないように気をつけてください。
6種の比較表
商品名 | Enzy V422J | V710J | V780JSA |
---|---|---|---|
メーカー/ブランド | VIEW(ビュー) | VIEW(ビュー) | VIEW(ビュー) |
写真 | |||
価格 | 982円 | 982円 | 1,922円 |
対象年齢 | 3歳~5歳 | 4歳~9歳 | 4歳~9歳 |
レンズタイプ | クリア | クリア | クリア |
クッション | ○ | ○ | ○ |
くもり止め | ○ | ○ | ◎ |
UVカット | ○ | ○ | ○ |
ベルト形状 | 1本の帯状 | 1本の帯状 | 1本の帯状 |
ベルト素材 | エラストマー | エラストマー | シリコン |
鼻ベルト | サイズ調整不可 | 交換式(3サイズ) | 交換式(3サイズ) |
FINA承認 | × | × | × |
商品名 | SJ-9 | アイポン AGL-5100J | N3JF6000 |
---|---|---|---|
メーカー/ブランド | SWANS(スワンズ) | arena(アリーナ) | MIZUNO(ミズノ) |
写真 | |||
価格 | 1,126円 | 1,091円 | 1,139円 |
対象年齢 | 3歳~8歳 | 3歳~8歳 | 公式データなし |
レンズタイプ | クリア | クリア | クリア |
クッション | ○ | ○ | ○ |
くもり止め | ○ | ○ | ○ |
UVカット | ○ | ○ | ○ |
ベルト形状 | 1本の帯状 | 1本の帯状 | 1本の帯状 |
ベルト素材 | シリコン | シリコン | シリコン |
鼻ベルト | 交換式(4サイズ) | 調整式(2サイズ) | 交換式(4サイズ) |
FINA承認 | × | × | ○ |
まとめ
保育園~小学校低学年向けの水泳ゴーグルの中からおすすめのものをピックアップしてレビューしました。
それぞれ良い製品ですが、1つ選ぶとしたら「VIEW(ビュー)V780JSA」がベストという結論になりました。
以下のポイントをすべてクリアしている製品だからです。
- 幼児でもつけられるサイズ
- 安全な素材が使われている
- 作りがしっかりしていて壊れにくい
- くもり止めが高機能
- UVカット機能がある
- バンドのサイズ調整が簡単
- 使っている時にバンドがゆるまない
泳ぎをおぼえるときに大事な道具の1つなので、ぜひじっくり吟味して選んでください。