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一般のビジネスマンがキーボードにお金をかける理由

1日で最も長く使うものは?

身につけるものを除いて、ビジネスマンが一日で最も長い時間使うものはなんでしょうか?

かばん?ペン?ノート?PC?スマホ?

私は営業職なので外回りをしている時はかばんに触れている時間が長いのですが、持っているだけで使っているという感覚はあまりありません。

ものを出し入れする時だけ「使っている」という感じなので、実際に使っている時間は短いという印象です。

客先での打ち合わせでもPCでメモを取るのでノート、ペンもほとんど使用しません。

PCのバッテリーが切れたり、万一故障した場合のバックアップのために一応持っているという感じです。

営業マンならスマホはかなり使うだろと思われるかもしれませんが、クライアントとのコミュニケーションはメール、チャットにシフトしていますし、社内で見積もりや提案書を作っている時はほとんど触りません。

携帯がなりっぱなしの営業マンであれば、携帯が最もよく使うツールになるかもしれませんが…。

結論としては、PCとキーボードが1日のうちで最も長く使う道具ということになります。

エンジニアではありませんが、現代の営業マンはPCと向き合っている時間が意外に長いです。

電話ではなくPCを使って社内外の人とコミュニケーションを取ることが多くなっていますし、企画書やプレゼン資料はPC上のアプリケーションで作成するからです。

ぜひ、一度自分が本当に長く使っているものは何かを考えてみてください。

長い時間使うものにお金をかける

前置きが長くなりましたが、長い時間使っているものにお金をかけるということを心がけています。

私の場合はPCとキーボードということになりますが、実際にお金をかけているのはキーボードです。

コーディングを業務とするエンジニアとは違い、一般のビジネスマンでキーボードにお金をかけるという人はあまりいないかもしれません。

そもそも会社から支給されるものを使うのが一般的です。

特にPCに関してはセキュリティを確保する必要があるので、自分で選んだものを使うというのはハードルが高いでしょう。

ディスプレイやデスクチェアーも使用時間が長いのですが、どちらも自分で購入したものを職場に持ち込むというのは難しい会社が多いはずです。

一方、キーボードであれば、特殊なもので無い限りは支給されたもの以外を使うということはある程度許されるはずです。

なので、まずはキーボードをいいものに変えました。

高級キーボードのメリット

派手なメリットはありません。

たった3つの地味なメリットがあります。以下の3つです。

  • タイピングスピードが若干早くなる
  • タイピングミスが若干減る
  • 手や肩が疲れにくくなる

地味ですがPCで書類を作ったり、メールを打ったりする作業が多いビジネスマンにとってはこの地味なメリットがトータルで考えると大きなメリットになります。

時間との掛け算になって効いてくるからです。

個人的な感想にはなりますが、私はキーボードを変えてから明らかにPC作業の効率が上がっています。

1~3万円くらいの投資になるので高いと思われる方も多いかもしれませんが、同僚との懇親会なんかがあるとすぐに1万円くらい飛んでいくと思うので、それを数回我慢すれば買えるくらいと考えると、そんなにとんでもない金額だとは思いません。

PC作業の時間が一日に数時間がある方であれば数万円以上のメリットを感じられる可能性が高いです。

おすすめのキーボード

おすすめのキーボードは下記の4機種です。それぞれの特徴を下記にまとめました。

全て私が実際に使ったことがあるキーボードです。

FILCO Majestouch BLACK 赤軸・フルサイズ・かななし FKBN108MRL/NFB2

  • メカニカルキーボード
  • フルサイズ(テンキー有)108キー
  • スイッチ部分にElectronics社(旧Cherry社)のMX 赤軸 (linear)を使用しており、軽くスムーズな打鍵感
  • メカニカルなので多少かちゃかちゃした感じがある
  • 打鍵音がけっこう大きい
  • キーの印字が前面にあり、キートップが摩耗しても印字が消えることがない。見た目もすっきりしている

ARCHISS ProgresTouch RETRO TINY 赤軸

  • メカニカルキーボード
  • コンパクト 70キー
  • スイッチ部分にElectronics社(旧Cherry社)のMX 赤軸 (linear)を使用しており、軽くスムーズな打鍵感
  • メカニカルなので多少かちゃかちゃした感じがある
  • 打鍵音がけっこう大きい
  • 2色成形キーキャップを使っているため摩耗に強く、キーの印字が消えない

東プレ キーボード REALFORCE108UDK

  • 静電容量無接点方式キーボード
  • フルサイズ(テンキー有)108キー
  • キーの荷重が30gのため打鍵感の軽さが最高クラス
  • 静電容量無接点方式のためかちゃかちゃした感触がなくソフトなキータッチ
  • メカニカルの赤軸と比較すると打鍵音は小さい
  • キーの印字が昇華印刷のため摩耗に強い

PFU Happy Hacking Keyboard Professional JP

  • 静電容量無接点方式キーボード
  • コンパクト 68キー
  • キーの荷重は45gで紹介した4機種の中では打鍵感は最も重い
  • 静電容量無接点方式のためかちゃかちゃした感触がなくソフトなキータッチ
  • メカニカルの赤軸と比較すると打鍵音は小さい
  • メカニカルの赤軸と比較すると打鍵音は小さい
  • キーの印字が昇華印刷のため摩耗に強い

どれもすばらしいキーボードですが一長一短です。どれか1つ選ぶ場合のざっくりとして判断基準をまとめると下記のような感じです。

  • 打鍵感と省スペースをあきらめ、安さと軽いキータッチとテンキーをもとめるならFILCO
  • 打鍵感とテンキーをあきらめ、安さと軽いキータッチと省スペースをもとめるならARCHISS
  • 安さと省スペースをあきらめ、最高の軽さと打鍵感とテンキーをもとめるならREALFORCE
  • キータッチの軽さと安さをあきらめ、省スペースと打鍵感をもとめるならHHKB

ただ、いずれの機種もバージョン違いがあり、他の条件が同じでキーの数が少ないものや、荷重が違うものがあるので、型番違いの別機種も見てみると自分に合うものが探せると思います。

私のキーボードの変遷

実はわたしは上記で初回した順にキーボードを変えてきました。

会社支給のメンブレンキーボード(最初からPCに付属しているもの、確かDELLのものだったはず)→FILCO→ARCHISS→REALFORCE→HHKBの流れです。

正直どれも良いところがあるので甲乙つけがたいのですが、今はHappy Hacking Keyboardを使っています。

静音性とコンパクトとそれなりの打鍵感を合わせ持っているからです。

打鍵感だけを重視するのであれば、REALFORCEのほうが上なのですが、REALFORCEはテンキーレスのものでもけっこうスペースをとります。

私は方向キーとテンキーをほぼ使わないので、そのスペースを空けてマウスをそこに置いたほうが作業効率が上がります。

コーディングがメインのエンジニアであればマウスはほとんど使わないという人もいます。

実際、エンジニア向けのアプリケーションはショートカットが充実していて全ての作業をキーボードで完結させられるように設計されているものが多いです。

一方、営業職を含むビジネスサイドの人はpowerpointで企画書を作成したり、日報システムなどのショートカットがあまり充実していないWebアプリケーションを頻繁に使う必要があるため、どうしてもマウスを多用しなくてはいけません。

キーボードとマウスを行ったり来たりする必要があるということです。

そのときにテンキーのあるフルサイズのキーボードを使っていると切り替えがさっとできず、地味に疲れます。

切り替えの回数が多いので、トータルで見るとそのスイッチングコストはけっこう高いんじゃないかと思っています。

結果、キーボードとしての機能だけで見ると最高ではありませんが、HHKBを使用しています。

省スペースという意味ではARCHISSもいいのですが、職場で使うにはメカニカルはちょっとうるさいので…。

継続的に最新ツールはウォッチして取り入れていく

こういったツールはどんどん今後も発展していくはずなので、常にアンテナをはっておき、生産性が上がるものを積極的に取り入れていきます。

今気になっているのは分離型のキーボードやエルゴノミクスキーボード。

通常の形状のものよりもさらに疲れず、ミスタイプも減るとのことです。

どちらもかなり興味があるのですが、静電無接点方式がないのと、なにより普通のオフィスで使うと目立ち過ぎるので今のところ導入を見送っています。

人の目が気になって生産性が下がると元も子もないですからね…。

あと、上でも書きましたがマウスもキーボードと同じくくらい長い時間使うものです。

コードが煩わしいので無線のもの(Bluetooth対応マウス)に変えたのですが、生産性が大きく上がるほどの変化はありませんでした。

人間工学に基づいて作られた、こういうすごいマウスもあるのでいつか試す予定です。 https://www.logicool.co.jp/ja-jp/product/mx-vertical-ergonomic-mouse

ツール購入のコストはある程度抑えられる

こんなことをしているとかなりお金がいくらあっても足りないと思われるかもしれませんが、ある程度定評のあるツールに関しては中古市場がしっかりと形成されており、定価の6割~8割くらいの金額で売ることが可能です。

最近はメルカリなど簡単に売買できるアプリもできているので、中古で買った、中古として売るということを繰り返せば実質的な出費はかなり抑えることができます。

うまく活用しましょう。

まとめ

一日のうちで長い時間使う道具にお金をかけることで、驚くほど生産性が上がります。

数万円の投資に見合うだけの恩恵はあるので、その他の出費を少し我慢して取り入れてみてはいかがでしょうか。