上司、部下、同僚とうまくつきあうには…
ビジネスマンとして社内の人とどう付き合うかということを考えました。
ざっくり言うと、「上司には報告する、部下の話を聞く、同僚や似た人とつるむのはやめる」ということになるのですが、それをどのように実践するかも含めてまとめておきます。
基本スタンス
いきなりネガティブな話になってしまいますが、基本的に自分も含め、人には期待しないようにします。
期待するから責めたくなったり、がっかりしたりします。期待と結果のギャップを見ないようにして結果だけを見て、今後どうするかを判断しましょう。
これは必須ではありませんが、できる限りいいところを探すのも重要です。好きになれそうなところを見つけられれば、そこを突破口に関係性をいいスパイラルに乗せることができる場合があります。
一方で馴れ合いすぎない、仲良くなりすぎないように注意しましょう。
ビジネスの場では、どうしても厳しいことや嫌なことを言わないといけないシーンがあります。相手と仲良くなりすぎていると、言いたいことが言えなくなります。
特に日本人はそういう傾向が強いように思います。
緊張感がなくなると仕事の質にも悪影響。いい仕事をする、いいアウトプットを出すためにはぶつかることも必要です。
会社での人間関係は仕事の関係(お互いいい仕事をするための関係)と割り切るようにしましょう。
緊張感を持つということと主旨は同じですが、自分が他人から見た時にある程度怖い人でいたほうがいいです。
意地悪な人とか、性格が怖いとかではなく仕事に厳しい人とイメージを持ってもらうということです。
上司からは油断してると鋭いツッコミをくるやつだと思われるように、部下からは中途半端なことをしてるとビシッと怒られる先輩だと思われるようにします。
ただ、上司、部下など関係性によって心がけることは少し違ってきます。以下ではそれについて詳しく考えていきます。
上司との付き合い方
上司は選べないことが多いです。というかまず選べません。
もし良い上司でなければ移動や転職によって上司を変えることを積極的に狙っていくのもおすすめです。
ここでいう良い上司とは甘くてゆるい上司ではなく仕事の技を盗める、盗みたいと思うような上司です。
その人のもとで働くことで自分が成長できるかどうかが重要なポイントになります。
ただ、単に体育会系で厳しい上司は避けましょう。そういう人は盗める技術があまりないことが多いです。
移動や転職は簡単にできないことも多いので、そうなったら覚悟を決めましょう。
一旦、上司が決まればあまりいい上司ではなくても愚痴を言うのはやめます。サラリーマンは人事の話や人の評価の話が好きなので回り回ってその愚痴が本人に伝わる可能性があるからです。
「上司をは支えるもの」と思い込んで行動するようにしたほうがいいです。
どんなにできない上司だったとしても、上司を支えて損をすることはあまりありません。
上司がさらにその上の上司にいい報告ができるような仕事をすれば上司から重宝されます。それによって上司が出世すれば、自分の立場も上がる可能性が高いです。
自分の成果を横取りされるわけではありません。あくまでチームの成果として報告させてあげるだけです。現場や周囲に人間は誰の成果かよくわかっているから問題ありません。
そもそも横取りされるような成果であれば誰がやってもできるようなことということです。
横取りできないアウトプットを出せるようにしましょう。これはあいつじゃないとできない仕事だと思われるようなものであれば、横取りすることは不可能です。
上司、先輩から与えられた課題については少し上乗せして結果を出していくということも心がけましょう。
ちなみに媚を売る必要はありません。個人として自分の成果を出してそれを上司に報告させるだけです。
報告はこまめに上げますが、ベタベタはしないようにします。上司にアピールしていると周囲から思われると損です。
日報システムのような報告システムがあって、基本的にはそれを使って報告することになっていたとしても口頭でトピックスを雑談の延長のような感じで報告する機会を時々作るといいです。
上司は忙しいので全ての部下の日報に目を通せていない場合が多いので。
ポイントは重要なトピックだけを厳選して伝えることです。
日報などは事実を客観的に書く必要があるため、内容の温度感は口頭のほうがうまく伝わります。
また、愚痴や文句にならない範囲で進言もどんどんするようにしましょう。
大抵の上司は意外と部下の顔色を気にしていますし、どんなことを考えているか聞きたいと思っています。
部下
仕事を見せる、仕事をまかせる、失敗させる。まずはこの3つを実行します。
そして必ずいいところを見つけて褒めるようにしましょう。これで8割はOKです。 2つ褒めて、1つ注意するくらいで今の若い子はちょうどいいと思います。
プレッシャーをかけていい方向に働く人は減っているので。
そもそも全部注意しても一気に改善できる人なんてほとんどいませんし、ダメ出しが多いと改善に対するモチベーションが下がります。
改善が必要な点に優先順位をつけて、順位の高いものから厳選して注意するようにしましょう。
優先順位の付け方はかなり重要、仕事のできない後輩にイライラして注意したいと思ったことの8割は冷静によく考えればどうでもいいところだったりするので、本質的な改善点、コアの部分を見極めるようにしましょう。
あとはとにかく質問をさせることが重要です。ただし、質問のクオリティをあげることを心がけさせます。自分で調べる、ある程度までは考える癖をつけさせるということです。
その上でわからないことを質問させます。
同僚
近い職種の同期とは基本あまり付き合わなくてもいいです。
たまに飲む飲むくらいは全然いいのですが、お互いのことがよく理解できる居心地のいい人達の馴れ合っても、自分の成長にはあまりつながりません。
考え方が近い人を交流するよりも上でも下でもいいが世代の離れた人を付き合うほうが刺激になります。学ぶことも多いでしょう。
同期でも職種の異なる人とは積極的に交流してもいいと思います。
特に自分のビジネスに間接的に関わるような人たちは重要です。
他部署と連携をすることになった場合は顔見知りの同僚に窓口になってもらうと話がスムーズに進むことが多いです。
また、社外の同期とも積極的に交流しましょう。
新人の時はあまりメリットがないかもしれませんが社会人歴が進むほど社外の情報、社外のネットワークが重要になってきます。
新人の時でも自分の会社が他社に比べてどうなのかというポジションは知っておくべきですが、そういう情報は社外の人間とコミュニケーションを取らないと入ってきません。
例えば他社に関する下記のような情報です。
- 職場の雰囲気
- 給与水準、福利厚生
- 研修、指導の水準
- 社員の質
- 業務内容
自分が今の会社を出ても通用する人材であるためには社会標準を意識して、それを上回るように日々行動しなくてはいけません。
上記のような情報が頭に入っていると転職先を探したり、実際に転職活動をするときにも有利に働きます。
ただ、自分のコアな仕事のインプットとアウトプットを最優先すべきなので、夜の飲み会はほどほどにすべきです。時間制限もあり、アルコールも入らないランチをうまく活用するのがおすすめです。
まとめ
人間関係も効率だと言い切ってしまうと嫌な感じですが、ビジネスの現場においてはそういう側面もあることは確かです。
合理性ばかりに寄らないようにバランスを取りながら、人間関係をうまく仕事にいかせるとベストです。