Officeファイルの編集、画像加工もこなせるChromebookは持ち運び用PCとしてかなりおすすめ
現在、外出中や移動中の作業用PCとしてChromebook(ASUS Chromebook Flip C101PA)を使っています。
その前はMacBook Air、さらにその前はWindowsのノートPCを使っていました。
全てのOSを経験しましたが、持ち運び用のPCとしては今のところChromebookがベストという結論に至ったので、その良さを説明したいと思います。
そもそも持ち運び用のPCにもとめることは何か
私はノマドワーカーではないのでノートPCで全ての作業を完結する必要はありません。
自宅にもオフィスにも、ある程度性能が良いデスクトップPCがあるので、重たい作業はそちらでやると割り切っています。
画面の大きさをとっても、キーボードの打ちやすさをとってもデスクトップのほうが上なので、下手に外出中にちょこちょこ作業するよりも、デスクに戻ってきた時に集中してやったほうが効率が良いことのほうが多いです。
そう考えると、ノートPCは軽めの仕事を処理したり、情報収集したりするために10分くらいの隙間時間にさっと立ち上げて、作業できるという機能のほうが重要になってきます。
あとは会議中にメモを取ったり、資料を見たり、スライドを写してプレゼンしたりできることも必須です。
ということで、ノートPCにもとめることは次の3つです。
価格が安くて気兼ねなくがしがし使える
10万円前後のPCは確かに能力的には優秀で、こなせないタスクはほとんどないですが、価格的に使うのをためらうシーンがあります。
例えば、
- 公園などの野外に置いてあるちょっと汚れたテーブルで作業するとき
- プールサイドや海辺など、水や砂があるところ
- 電車などで移動中で、膝上に載せて使うしかなく落とす可能性があるとき
- 手がベタついたり、汚れたりしていてすぐに洗えないとき
などです。
そこでためらっていると隙間時間を無駄にしてしまいます。多少汚れてもいいし、壊れても買い直せばいいやくらいに思ってがしがし使えることはかなり重要です。
リッチな人には無縁の話だと思いますが…。
起動が早い
起動が早いことも重要な条件です。 起動に数分待たされるようではそれだけで隙間時間がつぶれてしまいます。
また、クライアントとの打ち合わせなんかでPCの立ち上げにもたついていると、話がスムーズに始められません。
必要な作業をこなせる(そのためのアプリが使える)
あたりまえですが、作業のためのアプリが使えないと役に立ちません。ただ、隙間時間もしくは打ち合わせで使う最低限のアプリが揃っていればOKです。
さくさく動く
動作が遅いと短い時間でタスクを片付けられないし、打ち合わせ中に相手を待たせることになります。
ただ、これについても全ての作業をさくさくこなせる必要はなく、最低限のアプリの動作だけ軽ければOKです。
候補PCの比較表
Chromebookを買う前に候補として検討していた機種が上で説明した条件を満たしているかどうかを比較した表です。
候補はたくさんあったのですがそれぞれのOSで最有力だったものだけを表にしました。
OS | Chromebook | Mac | Windows |
---|---|---|---|
機種 | ASUS Chromebook Flip C101PA | MacBook | ASUS VivoBook X207NA |
安い | ○ | × | ○ |
起動が早い | ◎ | ○ | × |
必要な作業がこなせる | ○ | ◎ | ◎ |
動作が軽い | ○ | ○ | △ |
表だけだと分かりづらいので 1つずつ説明していきます。
価格について
下記が価格(記事執筆時点でのAmazonでの価格)の比較表です。
機種 | ASUS Chromebook Flip C101PA | MacBook | ASUS VivoBook X207NA |
---|---|---|---|
価格(円) | 37,401 | 142,800 | 29,799 |
ChromebookとWindowsの候補機種は3〜4万円くらいで、Macbookは15万近くします。
Macbook Airであればもう少し安いものもありますが、それでも10万円近くします。それくらいになると壊れてもまた買い換えればいいやという気にはなりません…。
どんな場所でも気にせずがしがし使うというのは難しいですね。
起動時間について
Chromebookは電源オフの状態からアプリを操作できるまで10秒前後。爆速です。Macbookも公式情報ではないが購入者のレビュー見ると15秒前後ということです。
VivoBook X207NAは購入した方のレビューを見ると25〜30秒ほど。ちょっと遅めですね。
経年変化という点でいうとWindowsはインストールするアプリが増えたりすると起動が遅くなってきます。それについてはMacも同様です。
一方、Chromebookは使い続けても起動時間はほぼ変わりません。
必要な作業がこなせるかについて
外出中であれば下記の作業がさくさくできればOKです。
- ネットサーフィンで情報収集
- テキスト編集(Vim)
- ブログ執筆(markdownエディタ)
- 簡単な画像編集、写真加工
- メールチェック、返信
- Officeファイルの閲覧、編集(純正のWord、Excel、PowerPoint)
- PDFファイルの閲覧
- Amazon kindleで購入した書籍の閲覧
- ファイル共有(Googleドライブ、Dropbox、OneDrive)
- 動画視聴(Youtube、Amazonプライムビデオなど)
- コミュニケーションツールのチェック、リアクション(Slack、Lineなど)
- 簡単なプログラミング(Python、Goなど)
- 会議の録音(ボイスレコーダー代わり)
これらはどの候補機種でも可能です。
Mac、Windowsにとっては当たり前のことですが、Chromebookでもできるということです。
ネットサーフィンくらいしかできないと思われているChromebookですが、今はAndroidアプリが使えるということもあり、幅広い作業をこなせます。
別の記事でそれぞれの作業で使っているアプリをまとめているのでそちらも読んでみてください。
動作速度
C101PAのプロセッサはあまり良いものではありませんが、そもそもChromebookは機能が絞られている分、全体的に動作速度が早いので、上で挙げたどの作業もさくさくこなせます。
アプリの動きがもたついてイライラするということはほぼありません。
Macbookもそこその性能があるCore m3を積んでいるので、重たいアプリケーションでなければ動作速度はほぼ問題ありません。
X207NAはプロセッサが非力なのでさくさく感はありません。全体的にややもっさりしているので、多少我慢しないといけません。やはりWindowsを快適に使うにはもう少し性能の良いプロセッサが必要です。
結論
上の表と同じですが、まとめると下記のようになります。要件を全て満たしているのはChromebookのみということです。
OS | Chromebook | Mac | Windows |
---|---|---|---|
機種 | ASUS Chromebook Flip C101PA | MacBook | ASUS VivoBook X207NA |
安い | ○ | × | ○ |
起動が早い | ◎ | ○ | × |
必要な作業がこなせる | ○ | ◎ | ◎ |
動作が軽い | ○ | ○ | △ |
Chromebookならではのメリット
他にもChromebookならではのメリットがいくつかあります。
Chromebookを買い替えた時の初期設定が楽
PCが故障して買い換えると、今までの環境を再現するために色々と初期設定が必要ですが、Chromebookであれば、今まで使っていただアカウントとパスワードで一度ログインすると、インストールしていたアプリも含め、元の環境をほぼ再現してくれます。
PCにファイルが溜まりづらい
PCに重要なファイルが溜まった状態でPCが故障するとダメージが大きいですが、Chromebookを使っていると自然とクラウドサービス中心の生活になり、ファイルはクラウド上で保管する形になります。
壊れた時のリスクがかなり小さくなるので、安心してがしがし使えます。
ショートカットキーが充実している
ショートカットキーがかなり充実していて、マウス無しでも効率的な作業が可能です。外で作業する時はマウスが使いづらい状況になる時もあるので助かってます。
Webアプリを独立したウィンドウとして起動できる
Webアプリ、クラウドサービスを複数使うようになると、chromeブラウザのタブが大量に並ぶようになり、そのタブを行ったり来たりすることになります。
それを避けるためにChromebookではWebアプリを独立したウィンドウでアプリのように起動する機能があり、MacやWindowsで慣れているアプリの切り替え(Alt+Tabキー)で作業を進めることができます。
これが地味に便利。
まとめ
というわけで、Chromebookはかなりおすすめです。
Chromebookの中でどの機種が良いかというと、ASUSのC101PAもしくはC302CAがおすすめです。
他にもかなり色々な機種が出ていますが、タッチペンが使いたいとかLinuxアプリが使いたいという希望がないのであれば、今のところ他の機種は考えなくて上記の2択でいいと思います。
ちなみにC101PAとC302CAのどちらにするかは、画面サイズを犠牲にして軽さを取るのであればC101PA、軽さを犠牲にして画面サイズと処理能力と取るのであればC302CAという感じで判断します。
ただ、他の機種でもChromebookの良さは十分感じられると思いますし、安いものであれば3万円以下で手に入るものもあるのでぜひ試してみて下さい。使わなくなったとしても7掛けくらいでメルカリで売れますよ。