chromebookのおすすめエディタ「Caret mod」の使い方
chromebook(ASUS Chromebook Flip C101PA)で日本語文章やコードを編集するときのエディタとして、私はCaret modをメインで使っています。
高機能でカスタマイズできる部分も多く、おすすめのアプリなので、設定方法や使い方を解説します。
Caret modにたどりつくまではなかなかいいアプリが見つからず、色々なものを試していました。
そのときに各アプリを比較検討した情報は下記の記事にまとまっていますので、こちらもぜひ読んでみてください。用途によってはCaret modより使いやすいものもあります。
https://tokyo-girigiri.hatenablog.com/entry/2018/04/25/154152tokyo-girigiri.hatenablog.com
Caret Modとは
このアプリのベースになっている「Caret」というエディタはもともとChrome版のSublime Textを目指して作られたものなので全体的に高機能です。
それを有志のユーザーが日本語化して公開しているのが「Caret Mod」です。
Sublime Textと同様に各プログラミング言語のシンタックスハイライトが可能なので、コード、日本語文書どちらの編集でも威力を発揮します。
Caretのほうは日本語を変換する時に変換箇所と変換候補がガタガタ揺れるという現象や変換時に制御文字(文字化け)が発生がするという不具合があったのですが、Caret Mod公式版ではそれが解消されています。
また、メニューも日本語化されているので日本の一般的なユーザーにとってはこちらのほうが便利です。
ショートカットキーも充実しているため、慣れれば通常のエディタよりも高速に編集作業を行うことができます。
機能と特徴
特徴と機能をざっと紹介します。
オフライン編集とタブ機能
ChromeOS用のエディタではありますが、オフラインでの編集に対応しています。また、タブ機能もあります。
シンタックスハイライトとテーマ
幅広いプログラミング言語のシンタックスハイライトが可能です。また、そのカラーリングはテーマの適用によって好みのものに変えることができます。のちほどテーマの設定方法のところでどのようなテーマがあるかも紹介します。
コマンドパレット
Visual Studio CodeやSublime Textで使えるようなコマンドパレットが使えます。ショートカットキー(Ctrl-Shift-P)で呼び出せてキーワードを入力すれば各種コマンドが実行できます。
ファイル操作ユーティリティ
コマンドパレット同様にショートカットキー(Ctrl-P)で呼び出せる入力フォームにファイル名の一部を入力することでそのファイルを開いたり、開いているタブに飛んだりすることができます。
マルチカーソル
複数のカーソルによって複数箇所を同時に編集することができます。
高いカスタマイズ性
JSON形式のファイルを編集することで各機能のショートカットや外観などをカスタマイズすることができます。設定ファイルはChromeに機能によって同期されるので、他の端末でもChromeにログインすれば同じ環境を簡単に再現することが可能です。
インストール方法
chromeウェブストアにアクセスして「chromeに追加」ボタンをクリックするだけです。
下記からアクセスできます。 https://chrome.google.com/webstore/detail/caret-mod/gabonaaippccpnmchaejchebibdoipfp?utm_source=chrome-app-launcher
起動すると、こんな画面になります。なぜか右下にアニメキャラが出ていますが、設定で消すことができます。
それでは設定方法を見ていきましょう。
設定方法
設定は上のメニューバーの「設定」から「環境設定…」に進むと user.jsonというファイルが開きます。
このファイルを編集することで設定を変更していきます。
テーマの変更
2行目くらいにある「defaultTheme」の項目でテキストを入力する部分の色を変えます。デフォルトでは「idle_fingers」というテーマになっています。
「idle_fingers」以外のテーマにすれば右下のアニメキャラも消えます。
おすすめは「monokai」か「solarized_light」です。私はmonokaiにしていますので書きかえ後は下記のようになります。
行末の,(カンマ)を消さないように注意。
"defaultTheme": "monokai",
ちなみにmonokaiはこんな感じ
solarized_lightはこんな感じ
他にも下記のようなテーマがあります。 かなり充実してますね。
選べるテーマ
- ambiance
- chaos
- chrome
- clouds
- clouds_midnight
- cobalt
- crimson_editor
- dawn
- dracula
- dreamweaver
- eclipse
- github
- gob
- gruvbox
- idle_fingers
- iplastic
- katzenmilch
- kr_theme
- kuroir
- merbivore
- merbivore_soft
- monokai
- mono_industrial
- pastel_on_dark
- solarized_dark
- solarized_light
- terminal
- textmate
- tomorrow
- tomorrow_night
- tomorrow_night_blue
- tomorrow_night_bright
- tomorrow_night_eighties
- twilight
- vibrant_ink
- xcode
テキストを入力する部分以外のカラーテーマの変更
40行目くらいにある「uiTheme」の項目でテキストを入力する部分以外(左サイドと上にあるメニューバーとかタブのところ)の色を変えます。
選べるのは「dark」、「twilight」、「light」の3種類。 darkだと書きかえ後は下記のようになります。
"uiTheme": "dark", //dark, twilight, or light
カーソル行のハイライト
45行目くらいにある「highlightLine」の項目でカーソルがある行をハイライトするかどうかを選べます。
trueだとハイライトする、falseだとハイライトしない。 ハイライトする場合、書きかえ後は下記のようになります。
"highlightLine": true,
フォントの変更
Caretと違い、CaretModには「Myrica」という日本語対応のフォントがアプリに同梱されており、デフォルトのフォントとして設定されています。
Myricaはプログラミング用に設計されているため英数字の視認性、判別性が高い上に、日本語もきれいに表示されるという優れたフォントなのですが、私はGoogleの開発したNotoフォントが好みなのでそちらにフォントを変更します。
ChromebookであればNotoフォントは最初からOSに入っているのでフォントのインストールは不要です。
65行目くらいにある「fontFamily」、「fontSize」の項目でフォントの種類とサイズを変更します。
フォントを「Noto Sans CJK JP」、フォントサイズを16にする場合は下記のようになります。
"fontFamily": "Noto Sans Mono CJK JP", "fontSize": 16,
基本的な設定項目は以上です。
まとめ
説明したのは設定項目のごく一部です。
他にもスペースの可視化や、折り返しの有無、補完機能の設定など細かい設定が可能ですので、好みに合ったエディタにカスタマイズできます。
無料なので気軽にダウンロードして試してみてください。